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小林よしのり
2015.3.14 03:33日々の出来事

子供より性欲優先の母親を擁護するな!


川崎の上村くん殺害事件に関して、5人の子供を育てる

シングルマザーを批判してはいけない、子供を亡くした

母親が一番悲しんでいると弁護する風潮がある。

わしはこの意見は間違いだと思っている。

 

母親個人を批判したり、バッシングするためではない。

子供の不良化や、子供が加害者あるいは被害者になる

危険性を阻止するための、親の役割と責任を考えなければ、

同様の事件を将来的に減少させることはできない。

シングルマザーはすべて気の毒などと決めつけるのは差別

であり、両親が揃っていようと、片親だけだろうと、

子を育てる親には全員、子を守る責任がある。

 

上村くんの青タン写真はあれでも腫れが引いた顔であって、

殴られた直後はアンパンマンみたいに腫れ上がって、

赤く、ブヨブヨになっていたらしい。

そんな顔を見て、母親がパニックにならなかったのは

「常識」が欠如しているからである。

わが子に危害を与える不良と接触させないというのは、

親の最低限の「常識」だろう。

 

週刊新潮によれば、上村くんの通夜の席で、母親をビンタ

した女性がいたという。

上村くんの母親の知人女性だが、彼女は「男とはせめて

外で会いなさいよ!子供たちの居場所がなくなっちゃう

じゃないのよ!」と母親を叱ったことがあったらしい。

家に帰らなくなった理由を、上村くんは

家には、親の男がいる」と言っていたそうだ。

 

最近は子を持つ母親が、「私だって母である前に女よ」と

主張するエロママ病が流行っているようだが、

5人も子供がいる母親が、まだ「母である前に女よ」と

思っていること自体が、「非常識」なのだ。

子供より性欲優先は異常である!

 

上村くんの殺害に関わる不良たちは、全員、親が「非常識」

で子育ての資格がない。

多分、今回の事件のあとでも、川崎だけでなく全国の不良の

親たちは、何も反省しないし、何も行動をとらないし、

我が子の不良化に無関心のままだろう。

 

父親も母親も、獣欲だけで子供が生まれたでは済まない。

子供を産んだら、真っ当な人間に育てる責任が発生する。

そんな「常識」すら失われてしまったのだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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